こんにちは
今回はご結婚された方から、「結婚したんだから、生命保険を夫婦型にした方がいいんじゃない?」と勧められたけど、どうなんですか?
というご相談をうけました。
実はこの、夫婦型という生命保険はいわゆる外資系の生命保険会社では見たことありません。
主に日本の大手の生命保険会社が扱っているものなんです。
今ではほとんど見なくなってきました。
なんかまとまってるから、お得感がありますが、実際はどうなんでしょうか。
もし、なんんとなく夫婦型にしている方はぜひ参考にしてみてください。
1:夫婦型とは
夫婦型の生命保険は、主に医療保険で多いんですが、主になる被保険者とさらに配偶者を被保険者を指定することが出来る保険です。
通常だと、一つの保険契約では、保険の対象を一人に指定しますが、夫婦型は夫婦二人をしていします。
これだけで、なんとなくお得感がありますよね。
夫婦型とか夫婦特約といった呼び方をすることもあります。
2:夫婦型のメリット
1)夫婦で1つの契約なので、把握しやすい。
別々で加入するとごちゃごちゃになってしまうこともありますが、1つの契約にまとまっているから、夫婦で自分の保険が把握しやすいです。
また、もし、入院や手術があっても、担当者や保険会社が1つなので、連絡しやすいというメリットがあります。
2)保険料が割安
個別で加入するよりも保険料は断然安くなります。保険料の節約にはもってこいということになります。
3:夫婦型のデメリット
1)追加した被保険者の保障が60%
追加した被保険者の保障は、元々の被保険者の保障の60%しか保障されません。
例えば、世帯主の旦那さんを「主たる被保険者」にし、奥様を「従たる被保険者」にした場合、旦那さんは入院すると1日1万円が受け取れますが、奥様が入院すると、1日6千円になります。
どうしても追加した被保険者の保障が足りないような気がしてしまいます。
2)見直しがしにくい
夫婦型は見直しがしにくくなっています。特に「追加した被保険者」が病気や健康上に不安があればなおさらです。
追加した被保険者に健康上の問題があれば、追加した被保険者の保険を継続させるためには、元々の被保険者は保険を解約することができません。
解約すると、追加した被保険者の保険がなくなってしまいます。
例えば、旦那さんの医療保険に奥様を追加した被保険者とした場合、奥様が健康上不安があれば、旦那さんの医療保険を続けていくしかありません。旦那さんの保険をもっと安く、いいものに見直ししようとしても、解約した時点で、奥様の保険はなくなります。
奥様の健康上に不安があれば、保険にも入ることができなくなります。
それを防ぐには、旦那さんも保険を続けるしかありません。
これはなかなか厄介です。
3)元々の被保険者がなくなると保障が終わる
実は元々の被保険者が亡くなると保険が終了します。なのでその時点で、追加した被保険者は生命保険がない状態になります。
健康上問題なければ、生命保険に再度加入できます。その代わり、そのときの年齢での保険料になりますので高くなりますが。
健康上問題があれば、無保険になってしまいます。
4:まとめ
夫婦型は、保険料も安く、管理もしやすいですが、どうしても、制約が多く、気づいたときには取り返しのつかないことがあります。
また、今は生活環境の変化もありますので、夫婦型よりも、夫婦別々に個人型の生命保険に加入しておいたほうが、見直しもしやく、対応しやすいです。
夫婦型に加入している方は、一度見直しをすることをお勧めします。
安いからと安易に加入すると後々大変なことになるかもしれませんよ。
今回も読んでいただきありがとうございます。